一本の苗から一個のメロンを栽培しており、
収穫量も限られているため、
幻のメロンと呼ばれることもあります。
最高級に位置するのが足守メロン。
生育の中で状態のいいものだけを残し、
一本の苗から一本のメロンを栽培しています。
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生育の中で
状態のいいものだけを残して栽培 -
糖度は14度以上、
香り高いマスクメロン -
栽培歴100年になろうとする、
歴史のある産地
岡山市北区の足守地区は、栽培歴100年になろうとする、歴史のあるメロンの産地です。栽培されている品種は、アールス系(★)マスクメロンです。マスクメロンは別名ジャコウウリと呼ばれ、麝香(musk)のようなよい香りを持ったウリを意味します。糖度も14度以上と甘く、香り高く甘いメロンです。同地区ではマスクメロンの純系アールスフェボリットも生産しており、その香りは格別です。
大正末期、イギリスから「アールスフェボリット」という品種のメロンが輸入されました。これが、初めて日本に入ってきたアールスメロンです。香りも良く、とてもおいしいメロンである「アールスフェボリット」は、「伯爵のお気に入り」という意味です。
アールス系というのは、前述の「アールスフェボリット」に、他品種を交配させて品種改良を行ったもののことをいいます。
今では一大産地に成長しました。
メロンの歴史は古く、北アフリカや中近東が原産で、紀元前2000年頃に栽培がはじまったとされます。西方に伝わった品種をメロン、東方に伝わった品種をウリと呼びます。
マスクメロンは19世紀末のイギリスで開発され、日本では1925年(大正14年)に静岡県に導入され、その後日本全国へと広まりました。
それに伴い、足守でもメロン栽培が始まりました。足守でのメロンの温室栽培は、最初はメロン専門というわけではなく、マスカットの間作として、昭和初期頃にスタートを切りました。
現在では、アールスメロンが主流で栽培されており、県内の生産量の大部分を占めるまでに成長しています。
地元の人たちとのコミュニケーションも
大事にしています。
岡山市の特産品である温室メロンの栽培技術と品質の向上を図るとともに、広く市内外に紹介し、温室園芸の振興に資するのを目的として、温室メロンの品評会を開催しています。
地元では、毎年、「足守メロンまつり」が開催されます。JA岡山足守メロン部も出店し、生産者自身で直売を行っています。
毎年、用意していたメロンは短い時間のうちに完売するほど、足守メロンは地元でも人気があります。
よりおいしく食べていただくために、
いくつか知っておいてほしいことがあります。
足守メロンは、純系アールスメロン特有の強い香りが特徴で、とろけるような甘さが自慢です。食べごろを迎えたら、食べる直前3~4時間前に冷蔵庫で冷やすとおいしく食べられます。メロンはアフリカや中東アジア原産といわれており、温かいところにおいていれば早く熟します。早くから冷蔵庫に入れていると熟すのが遅れてしまいます。
甘み、香りもたっぷり。
地元でも人気のある足守メロン、
自信を持ってお勧めできます。
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